KAGAMI


片平さんに警戒心むき出しな、アタシの態度も知ってるはず。


いつもならこんな事、気にならないのに



どうしてこんなに胸が騒がしいの?



「掃除しよ!」


頭の中から、いつもお洒落をしてくる笑顔の片平さんをかき消す様に、リビングから掃除を始めた。

辺りを見回せば、想太くんが居る。


スリッパを見れば、想太くんの足音が聞こえた気がした。

専用のマグカップを見れば、想太くんのふーふーする顔が浮かぶ。
それを思い出して、少し笑ってしまった。

そんな感じで居ないのに、想太くんを見つけて笑う。



「……」


話し相手が居ないと、作業がはかどる。

洗濯の終わりを知らせるピーピーという機械音が聞こえて、掃除を中断。
少ない洗濯物を暗くならないうちに干して、掃除を再開。


早く帰ってこないかなー?



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