戀愛物語
最後まで言えずに、変な所で言葉が途切れてしまった。

「初恋の奴に似てるなら、何されてもいいっていうのか」

「そんなんじゃ…私の初恋は、夢の中、の…」

言いかけて、自分が必死になっていることに気がつく。
巡に誤解されることが、私は嫌なのだ。
これまでどんな人に誤解されても構わなかった。
でも巡は違う。どうしても、誤解してほしくなかった。

何か言わなければと考えるのに、頭の中がめちゃくちゃになってきた。
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