千変万化の剣
「それよりも、ここに来た理由は何だ?
わざわざこんなことを訊くために来たんじゃないだろ?」
「そ、そうであった!
実はな、ワコクの大軍がこの城に向かっておる!
この城を一気に落とす気だ!」
「そうか。
で、あのクーメルとか言うガキはどんな作戦を立てたんだ?」
ベンケイが問い詰める。
「…。」
王女の沈黙。
「ふっ。」
ネネが鼻で笑う。
「撤退しようにも場所はなく。
迎え撃つには戦力がなく。
御手上げ、か。」
ネネが言う。
「その通りだ。
クーメルは3つ提案した。」
「上策、中策、下策。
ってやつか。」
「それは、クーメルから直接説明してもらう。
謁見の間へ来てくれ。」
謁見の間
「皆さん、一応事情は聞いたと思いますが、ワコクの大軍が攻めてきます。
そこで私は軍師として3つ提案がございます。
下策ですが、全軍をもって正面から戦います。
敵の進行速度からして明日にはここに来ます。
作戦の準備に時間がありません。
だから、正面から戦います。
ですが、奇跡が起きなければ勝てません。
次に中の策。
全員が城を放棄し離散。
ワコクのほとぼりが冷めた時に再び集まるというモノ。
しかし、逃亡中に多くの者はなくなり、最悪、全滅です。」
わざわざこんなことを訊くために来たんじゃないだろ?」
「そ、そうであった!
実はな、ワコクの大軍がこの城に向かっておる!
この城を一気に落とす気だ!」
「そうか。
で、あのクーメルとか言うガキはどんな作戦を立てたんだ?」
ベンケイが問い詰める。
「…。」
王女の沈黙。
「ふっ。」
ネネが鼻で笑う。
「撤退しようにも場所はなく。
迎え撃つには戦力がなく。
御手上げ、か。」
ネネが言う。
「その通りだ。
クーメルは3つ提案した。」
「上策、中策、下策。
ってやつか。」
「それは、クーメルから直接説明してもらう。
謁見の間へ来てくれ。」
謁見の間
「皆さん、一応事情は聞いたと思いますが、ワコクの大軍が攻めてきます。
そこで私は軍師として3つ提案がございます。
下策ですが、全軍をもって正面から戦います。
敵の進行速度からして明日にはここに来ます。
作戦の準備に時間がありません。
だから、正面から戦います。
ですが、奇跡が起きなければ勝てません。
次に中の策。
全員が城を放棄し離散。
ワコクのほとぼりが冷めた時に再び集まるというモノ。
しかし、逃亡中に多くの者はなくなり、最悪、全滅です。」