千変万化の剣
翌日


幸大は城から少し離れた平原にいた。

平原は遠くまで見渡すことができ、平原の両脇は雑木林になっている。


「俺の読みが正しければ、そろそろだ。」


幸大が遥か先を見つめる。

そうすると…


「砂煙か。

やっぱり、一週間待つとは思ってなかった。」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ


「来たな!」

砂煙を巻き上げて現れたのはシンの大軍だった。


「「うおぉぉぉぉ!」」


怒号と共に騎馬隊を先頭に突進してくる。


「来るのがわかってて何も仕掛けないほど馬鹿じゃない。」


ガッ、

「うわぁぁぁぁあ!」

先頭の一列が転んだ。


「馬鹿!止まるな!」


「どけ!邪魔だ!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


先頭の騎馬隊が転ぶことで後ろにいた者達も巻き込まれた。



「騎馬隊は一掃できたな。


これぞ、忍屋敷の名物てきな罠。

<足払い>だ。」


「くそっ!」

「かかってきな!」


兵士達は突撃してくる。


「ああ、それから、地雷に気をつけた方が良いぞ?」


ドゴーンッ、

ドゴーンッ、


「何だ!?

地面から爆弾が…」

ドゴーンッ、
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