千変万化の剣
「では、幸大さんは今…」
クノイチが言う。
「そうだ。
元の世界にいる。
奴は二度とこの世界には来れない。
まぁ、奴は来ようともしないだろうなぁ。
こんな世界に。」
日本
「うっ…
ここは?」
「幸大さん、起きましたか?」
「母さん!?
ってことは、家か?」
「いきなり庭に倒れていたから驚いたぞ。」
「父さん…」
「でも、よく帰ってきましたね。」
「…ああ。」
「幸大さん、何かあったんですか?」
「実は…」
幸大はあちらの世界に行ってからのことをかいつまんで話した。
「そんなことが…」
「それで、お前はどうしたいんだ?」
「俺は、あっちの世界に戻りたい。」
「何故だ?
ここに居れば平和に暮らせるのだぞ?
命懸けで生きることもないだろうに…」
「そうだけどさ。
でも、俺は命懸けで守りたい奴らがいるんだ。」
「…。
幸大さん、なら、迷わずに行きなさい。」
「…母さん。
でも、行き方がわからないんだ。」
「幸大よ。
その剣はお前の思いを力に変える。
千変万化の剣とはな、モノを斬るだけではない。
運命も、因果も、
そして空間さえも斬れる。」
「空間も?」
「お前が斬りたいものを斬れる剣。
それが千変万化の真の力だ。」
クノイチが言う。
「そうだ。
元の世界にいる。
奴は二度とこの世界には来れない。
まぁ、奴は来ようともしないだろうなぁ。
こんな世界に。」
日本
「うっ…
ここは?」
「幸大さん、起きましたか?」
「母さん!?
ってことは、家か?」
「いきなり庭に倒れていたから驚いたぞ。」
「父さん…」
「でも、よく帰ってきましたね。」
「…ああ。」
「幸大さん、何かあったんですか?」
「実は…」
幸大はあちらの世界に行ってからのことをかいつまんで話した。
「そんなことが…」
「それで、お前はどうしたいんだ?」
「俺は、あっちの世界に戻りたい。」
「何故だ?
ここに居れば平和に暮らせるのだぞ?
命懸けで生きることもないだろうに…」
「そうだけどさ。
でも、俺は命懸けで守りたい奴らがいるんだ。」
「…。
幸大さん、なら、迷わずに行きなさい。」
「…母さん。
でも、行き方がわからないんだ。」
「幸大よ。
その剣はお前の思いを力に変える。
千変万化の剣とはな、モノを斬るだけではない。
運命も、因果も、
そして空間さえも斬れる。」
「空間も?」
「お前が斬りたいものを斬れる剣。
それが千変万化の真の力だ。」