我が家の甘々執事サマ☆
言い切った松田医師の瞳は真っ直ぐで。
本当のことを言っているのだとその言葉にホッとした。
「絶対…ですよ?」
眠りにおちている爺やを見つめながら目をこする。
――しっかり休んでね、爺や。
「過労には休みが一番です。入院の手続きはこちらでやりましょう」
書類を眺めながらにこりと笑う松田医師。
「はい、お願い致します」
少しだけ、胸がすっとして落ち着きを取り戻す。
「奥さまと旦那様には今事情を連絡させておりますから」
「はい」
何から何まで申し訳ないな、連絡はわたしからでも良かったのに。
なんて考えていると松田医師が苦い顔をした。
「後は――お嬢様のお世話係ですね」
「あっ……」
確かに今まですべてのことを爺やに任せっきりだったから。