湖に咲く 一輪の薔薇
楓「えっとー、蝶妃さんは?」

『え?あ。あたしは、仁菜恋華です。よろしく』





さぁ。
あたしの事を名前で呼ぶ?
それとも、蝶妃で呼ぶ?



楓「恋華!いい名前だなっ」


『ど、どーも』

名前か………
あたしを見てくれてるのか。


はたまた



名前だけなのか。









一輝「よぉーしっ。令嬢ちゃん!この前はごめん!」


『…心からそう思ってない奴の謝罪は聞き飽きた。もういいわ。あたしも、あなたの言うとおりだと思うし』




レオナ「一輝さんに何を言われたの?」



『「この大きな契約に何高校生が着てんだ?仁菜財閥の令嬢だろ?あーゆー奴は親のすねかじって、裕福に暮らしてんだろうな。いーご身分だ」』



あたしに言った言葉じゃないのはわかってる。
秘書と話していたのを聞いた。




「親のすねかじって」
かじりたくてかじってんじゃない。頑張ってかじってるの。


みんなから「金が大好き」って思わせるように。





『気にしない。気にしない』









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