【B】君の魔法
「部屋に戻ってた。
着替えに……。
後は……
尊子に今日、
ついてきて
欲しいところがあるんだ。
俺のビジネスパートナーでもある
友人の誕生日なんだよ。
誕生パーティ-がある。
毎年、一人で行っていたんだが……
その後、決まって縁談話が続いて
少し困ることになるんだ。
だから……」
だから……
彼女を、
その場所に連れて行く。
そこには……
厄介な連中も顔を並べてる。
その先に起こりうる
出来事を想像して
小さく微笑む。
考えている
内面とは裏腹に
外面だけは……
彼女の恋人としての
表情を崩さないで。