【B】君の魔法





「部屋に戻ってた。

 着替えに……。

後は……
 尊子に今日、
 ついてきて
 欲しいところがあるんだ。

 俺のビジネスパートナーでもある
 友人の誕生日なんだよ。

 誕生パーティ-がある。

 毎年、一人で行っていたんだが……
 その後、決まって縁談話が続いて
 少し困ることになるんだ。

 だから……」








だから……
彼女を、
その場所に連れて行く。






そこには……
厄介な連中も顔を並べてる。





その先に起こりうる
出来事を想像して
小さく微笑む。





考えている
内面とは裏腹に
外面だけは……
彼女の恋人としての
表情を崩さないで。



< 145 / 339 >

この作品をシェア

pagetop