【B】君の魔法




「失礼致します。

 会長がお休みの昨日、
 全ての予定を
 変更させていただきました。

 本日も、会長に
 負担をおかけするわけには
 行かないと
 思いましたので
 11時ごろ、帝国ホテルでの接待のみ
 予定しております」





義務的に、
スケジュールを告げる尊子。





「すまない。
 10時半に、車の手配を頼む」

「かしこまりました」

「君が、
 一緒に来てくれるのか?」







尊子を見つめているうちに
期待を込めて、
その言葉を紡いでいる俺自身。





「本日のお供は、
 心さんの予定です。

 会長、くれぐれも
 お体のご自愛を」







尊子は、
口早にそう告げると
一礼をして、
会長室と後にしていく。




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