王子様の溺愛カメラマン
丁度その時、曲が終わり演奏が止んだ。





冬島先輩はスッと私から離れると

いつの間にかグランドピアノの隣に置いてあるイスに私を座らせた。



え…な、何??!


座り戸惑う私に微笑みながら冬島先輩もグランドピアノに座る。




ふっ、とホールの照明が暗くなりスポットライトが私たちを包んだ。





「君にこの曲を捧げます」



冬島先輩の声がマイクを通して静かにホールに響き渡った。


「Endless Love」






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