王子様の溺愛カメラマン
綿菓子の天使




「おめでと~う」





奇跡の夜から一夜明け


学校に着くとまだ何も報告してないのに亮太が俺にハイタッチを求めてきた。



「…俺まだなんも言ってねーぞ」


と言いつつ、一応パチンとハイタッチには応える俺。


「いやいや、日向クンの顔がツヤツヤしてるから」


つやつや…?!


「ここ一ヶ月間の日向はマジ廃人そのものだったもんね~」


真由美もニヤニヤしながら俺の肩を叩いた。



「そんだけツヤツヤしてるってことは無事おめでたですか?」


「…うるせーよ」


「なにその言い方~!もう恩を忘れたの?」


「………」


実はあの衣装は真由美と亮太が俺のために用意してくれたものだったりする。




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