王子様の溺愛カメラマン
「で、昨夜エマちゃんとはどこまでいったんだよ?」



自分の机に向かう俺にぴったりまとわりついてくる亮太と真由美。


朝から何なんだよ…。




「お前らには教えてやんねぇし」


言ったら冷やかされるに決まってるし。


「押し倒してベロチューは確実にしてるとみたね」


「…押し倒してねぇよ」


「いやぁん!ベロチューはしたんだぁ」


「…………」



俺が赤くなると二人は大爆笑した。


こいつら…マジでしばく。





「まぁ良かったじゃん。これで日向もようやく、まっとうな男になれた訳だ」


…まっとうな男ってなんだよ。


「日向って今まで写真ばっかりストイックすぎてちょっと異常だったもんね」


異常じゃねーし…


別に普通並みに女子にも興味はあったっつーの。


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