王子様の溺愛カメラマン
「って……ここまでしといて説得力Oだけど…」




無意識って怖ぇ。


俺はいつの間にかエマの胸をタッチしていた右手をそっと退けた。


やわらかな感触がかなり名残惜しい…







俺は起き上がるとエマの腕も引っ張り上げた。


布団の上で向き合って座る俺たち。


俺は両手でエマの手を包んだ。





「大好きだよ」


「日向くん…」


エマは目をうるうるさせた。


「俺…バカだけどエマのことは精一杯、考えてるから」






そして俺たちはそのままギュッと抱き合った。



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