王子様の溺愛カメラマン
「疲れただろ?休憩する?」



日向くんはクルリとこちらを見た。



「あ!…うぁ…えっと…」


「ん?」


噛みまくる私に日向くんは首をかしげた。





かぁぁ…!


日向くんに変に思われた!


そう思うと私の顔は自分でも分かるくらい赤くなった。





「…え?なんかエマおかしくねぇ?!大丈夫か?」


赤くなる私に日向くんはさらに戸惑ってる。


「~~~///」



私は首をブンブン横に振りながらなんだか泣きたくなった。





日向くんを意識し過ぎて…
恥ずかしい。


勝手に1人でヘンなこと考えて意識してる自分がバカみたいでイヤだ。








「外…行きたいです…」




二人きりは耐えられない…



「でもエマも長旅で結構疲れたろ?」


「ここにいる方が疲れる…」


「え?」


「いや、なんでもないよ」



無理やりぎこちなく笑う私に
日向くんは首を傾げると


「んじゃ、遊び行くか!」


そう言って笑った。






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