王子様の溺愛カメラマン
「エマちょっと休憩しようぜ」



小さな売店の前にキィッと自転車を停めると日向くんはスポーツドリンクを買った。


汗をタオルで拭いながら冷たい水分を取る日向くん。



「ほら、エマも飲めよ」



あ、間接キス…




「…ありがと」


私がペットボトルに口を着けると日向くんはニッコリ笑った。




「もうすぐ浜辺だぜ。俺エマをどうしてもそこに連れて行きたくてさ」


「浜辺?」


「うん。星の砂が取れる浜辺」


「星の砂??」



空になったペットボトルをゴミ箱に捨てると、私たちはまた自転車にまたがった。



「星の形をした砂があるんだよ」


「へぇ~~!すごいね」



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