王子様の溺愛カメラマン
それから約1時間―――…


砂浜を探しても探してもなかなか綺麗な星型は見付からなかった。







「そろそろ夕飯だし帰らねぇと…」


日向くんが腕時計に目をやった。


「え~でもまだ見付からない~」


いつの間にか夢中になっている私に日向くんは笑う。


「また明日も来ようぜ?
三泊の予定だから」





――――え?



さらりと物凄い発言をする日向くん。


三日も…
日向くんと夜を過ごすの?!




驚きを隠せない私に日向くんは
「あっ」と一瞬申し訳ない顔をした。




「…やっぱ受験生だし3泊は長かった?」


「え?」


「もちろん一緒に勉強も手伝うつもりだったけど…じゃあエマだけ明日帰るか?」


「…!!」


私はブンブン首を左右に振った。


「違う…!大丈夫だよ!三泊したいよ!」


「…マジで?」


「モチなロンのモチロンです!」




確かに受験も大切だけど…

日向くんと一緒に過ごせるこの時間も大切だから。




「初めての…旅行だし。思い出を作りたいんだ」




私の言葉に日向くんは優しく笑った。


「そうだな。すっげぇイイ思い出二人で作ろうぜ!」





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