王子様の溺愛カメラマン
私はそのまま日向くんから少し離れた敷き布団の上にちょこんと座った。




「もうちょい待ってて?もう終わるから」


「は…はいです……」





私はちまっと座ったままちらちらと日向くんを盗み見る。



適当に拭いたのか、
まだほとんど濡れたままの髪。


Tシャツにジーンズを七分丈まで折った日向くんは胡座でカメラをいじっていた。


背中から腰のしなやかなラインとか、シャツから出た腕の筋ばった感じとか


すべてが男の子でドキドキする…






「よ―し!終わったぜ。エマ、お待たせっ」


「……!」



立ち上がる日向くんに体がビクンと跳ねた。






い…いよいよ!?

これから始めるの!?





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