白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「あのね、妊娠検査薬、真由美さんにもらったの」




「お~!俺達にはこれから必要だからな」





先生、もしも妊娠していたとしたらいつできたのかな。




あの雷の夜かな。


七夕の夜かな。






ねぇ、先生。



赤ちゃん、欲しいね。






「あのね、もう試したの」




うつむきながら、先生の背中にくっついて、お腹に手を回す。





「どういうこと?」





「ちょっとね、試しに・・・・・・やってみたの。少し体調悪かったし、生理も遅れてたから」




先生が勢い良く振り向いた。




目をまん丸にした先生が、私をじっと見つめる。





「え?」




「ごめんね。勝手にしちゃって」




「いや・・・・・・いいんだ。ちょっとびっくりして」





本当に驚いている先生は、まだ目がまん丸で、その顔もかわいいなって思った。





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