【完】俺様彼氏×鈍感彼女
怖い。
男の人がこんなに力が強いなんて、知らなかった。
そりゃ、女の子よりは力が強いって、認識はあった。
宮田の顔が、あたしの顔に近づいてくる。
あたしは思わず、ギュッと目を瞑った。
宮田の息が耳にかかる。
そのことに、あたしは自然と顔が熱くなる。
チュッ
ぇ…。
宮田の唇が触れたのは、あたしの右頬だった。
「…」
「ふっ、期待した?」
悪戯っぽく笑う宮田の顔を見て、かぁぁっと顔が熱くなった。