先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「サラ、それ…けなしてる?」


「え!違うよ!誉めてるんだよ!」


一生懸命に手を振りながら否定をすると、フッと鼻で笑う


「まぁ、そーゆう事にしとおいてあげる」


「あ、ど、どうも…」


軽く頭を下げると、そうか~と瑠花が言う



「ついに、サラに彼氏が出来たね!」


え?彼氏?

聞きなれない言葉に頭を傾げた

「赤飯は違うから、克服おめでとう!って事でケーキでも食べる?!」


何が嬉しいのか、満面の笑みを浮かべて、あれこれ言う瑠花に私は右手を出した


「ちょっと、待って!」


瑠花は完璧に何かを勘違いしてる


「なに?ケーキは嫌?じゃあ…」


「そうじゃなくて!」

「え?」

だから、その―…



「私達、好きとは言ったけど…付き合ってないよ?彼氏とかそんな事、ないの」


「………はい?」


鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして唖然と私を見る


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