先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
絶対に離さない!
ギュウと力を入れる私にそれに抵抗して千尋先生に文句を言おうとして格闘する私達は明らかにおかしい。だけど!
「いいんだってば!瑠花!」
「良くないよ!私のサラを散々味見して襲って勝手に好きになったくせに!」
そ、それは…っ
「釣った魚にエサをあげないなんて許せないの!!」
「る、瑠花ぁぁっ!」
確かに、瑠花から見たらそうかもしれないけど
恋愛に疎いわたしは、そーゆう事はよく分からない
でも、先生に迷惑はかけたくないし。今さら、そんな話しをするのも恥ずかしい
それに、もし瑠花が文句をいって、付き合うつもりはない!なんて言われたら立ち直れない
だから、これでいいんだ
「は~なーせーっ!!」
「い、嫌だぁっ!」
そんなやり取りが続いて、だんだんと、痺れてくる腕が限界で…
もう、駄目―…
諦めかけたその時―…
「あれ、雪村と瑠花?」
「なにやってんだ?お前ら」
廊下で私達を不振に見つめる後藤くんと久保くんがいた
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