先生は蒼い瞳の狼くん*2nd







そしてまた月日は流れた



先生は一年間、よく電話もくれたし手紙もくれたし、一回だけだけど帰って来てくれた




英語のほうも、みんなのおかげで



前よりは話せるくなった―…
















そして、私は無事に卒業して…















「先生!早く行きましょう!」


私はアメリカにやってきて、先生と一緒にくらしてる


結婚はまだしてないけど、お互いの両親にはもう了解済みの仲


それで今日は久しぶりに重なった休みに先生がアメリカを案内してくれるんだけど…


私が何度呼んでも先生は振り向きもしないで頬杖をつきながらそ知らぬ顔


「…………」


原因はわかってる…それは、きっと







「だ、だって…今までずーと先生だったから、慣れないんですよ!」



そう、私が彼を名前で呼ばないからだ


「ダメだ。俺はもうお前の先生じゃない…いい加減に名前で呼ばないと俺はいかない」


頬を膨らませて、そのまま新聞をみる先生


か、可愛い


そんなふてくされる先生をみるのも楽しいんだけど…さすがに可哀想か…



そう思い、私は後ろから先生の肩にふれる




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