先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






見れば、だんだんと、険しく変わる瑠花の顔は"何があったの?"と、今にも言いたそうで…


「あ、瑠花!」

「なによ?」


慌てて、瑠花の背中をおす

瑠花にはまだ、先生とあったことは言ってないんだ

勿論、話すつもりだから瑠花に聞かれる前に今度こそ話したい



「ほら、あと5分でホームルームが始まるから!」


「5分?サラってば何を言ってるの?!まだ1時間以上もあるじゃ「い、いいから!」」


強引なのは、分かってる

だけど、こうでもしないとこの状態を乗り切れない


「じ、じゃあ、千尋先生!私達は教室に戻るんで」


「あ、あぁ」


私は先生にそう言い、"ちょっと、サラー"と叫ぶ瑠花を無視して強引に教室に向かった



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