チューリップの王子様

厨房に行き、グレイ様の分の朝食を受け取りカートに乗せて歩き出す

唇に残る感触のせいで、熱が冷めない私の頬

これでまたしばらく、グレイ様の唇に目がいく現象が続くんだろうなぁ…

それで、ひっそりドキドキすることになるんだ


なんて、考えてるうちに着きましたグレイ様の部屋


「…あれ?」


いつもきっちり閉められてる扉が全開になっている

あれ?
私、出る時ちゃんと閉めたよね?

不思議に思いながら、朝食を乗せたカートを押しながら開いている扉まで行った

すると、中から騒がしい声がした

そして、中の様子が目に入ると動きを止めた

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