チューリップの王子様

着替えを素早く終わらせて、グレイ様の部屋へ戻る


「あの、勝手に…すみませんでした…」

「別にいいよ。母様に強引に連れて行かれたんだろ?」


気にしてない様子のグレイ様に少し安心した


「どうやら、母様はカノンのことを気に入ったらしい…ごめんな、強引な母様で…」


勝手に王妃様の所に行ったことを怒られるかと思ったら、逆に謝られた

だから、慌てて言う


「あの、私もなんだかお母様と居るみたいで楽しかったですし、気にしないで下さい」

「そっか…じゃ、時間が余った時とか、行ってあげてくれる?カノンに会うと母様の調子も良いみたいだから」


それは、もちろん


「はい!」

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