秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
「お、お兄ちゃんに何も言ってない…」
父様には連絡した。
意外と普通の反応でちょっとびっくりしたくらい。
「そうか…ようやくか」って。
お兄ちゃんは仕事面で色々サポートしてくれる大事な人なのに、忘れてたよ!
「先に戻ってて! お兄ちゃんとこ行ってくる」
「ん? ああ」
かっくんにそう断って、来た道を折り返した。
お兄ちゃんの部屋はレッスン室の向こう。
タタタッと駆け足で向かい、ノックもせずに飛び込んだ。
「お兄ちゃんあのね!」
「ハッ!! ま、真裕様!?」
「……ご、ごめんごめん」
着替え中だったよ。
ハッ!! …って固まっちゃったよお兄ちゃんのやつ。
「あのさ固まってるとこ悪いんだけど、話があ…」
「ももも申し訳ありませんこのようなっ…このようなっ…!」
「あーもうそれいいから、早く着なよ」
「は、はいっ」
あわあわしながら袖を通しかけていた服をかぶった。
「あのね…お願いがあるの」
仕事を再開するということを伝えた。
「ま……」
「ん?」
「誠にございますか!?!?」
「ひっ?」