何千年の夏休み


沢山の管が繋がる体。


色んな所に青い痣をつければ、目の下や肘等に擦り傷を覆っている。後は布団で隠れていて良く分からないけど…確かに私の隣にはベッドに横たわる少年が居た。


目を瞑っていて生気は感じられない。


ピッピッ…心電図が音を鳴らしていく。



段々、その人が誰だかを認識すると私は顔を曇らせていった。




……じゅ……樹月!?


同じ学校のクラスメイト。


席は隣で…意外にも仲は良かった。



……な…んで…此処に…!



事故直前の記憶は吹っ飛んでいた。



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