ナルシー少年☆蛍斗くん


早く蛍斗を連れて行かないと。

チラリと奴の方を見たら・・・

真剣にまだきぃちゃんと戦っていて、その周りにはたくさんの女の人が取り囲んで声をかけるタイミングを見計らっていた。

か、帰らなきゃ!!


「兄ちゃん、今日はありがとう。帰るね?」


"もう帰んの〜?"


大柄な男の人が兄ちゃんの横にひょっこり現れてそう言った。

びっくりした〜


デカイからなおさら。

兄ちゃんが"なんだ大木か"と笑った。


「まだ居たらいいのに!」

「はい?」

「少ししゃべってみたいなと思って。」


なんて答えたらいいのかわからず、曖昧(アイマイ)に笑う。


今はこの人とお喋りする暇はない。


「名前何て言うの?超タイプなんですけど。」


うわ〜超苦手なタイプ・・・


「アドレス教えてよ。」

兄ちゃん助けて〜


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