*俺様教師×天然生徒*


振り返ると女の人…。


「絵理…。」


嫌だよ先生…。


わかっちゃうんだもん。


多分元カノ…。


ううん。100%元カノ…。


「久しぶりやな?」

「久しぶり。そちら彼女さん?」

「ん。俺の彼女…。」

「大輔ってこんな年下…好きやったっけ?」


こんな…って。


そりゃ私は年下だけど!!


話してると、ところどころ嫌味な感じ…。


同時に分かったのは、この人はまだ先生が好き。


わかっちゃうんだって…。


このふたりは私がいるってこと、わかってるんだろうか。


まるでふたりの世界。


こういうのをお似合いって言うんだろうな…。


美男美女のふたり。


「大輔…?」

「なに…んっ?!」


これは夢…?


なんで先生にキスしてるの?


しかも、舌入ってるよね?


先生が応えてないのだけが救い…。


意味わかんない…。


「…っなにすんねん!凄い力…」

「あたし今、めっちゃ鍛えてるからね。どう?…よかった?」

「はあ!?お前頭おかしなったんか!?」

「何ゆってんの。付き合ってた時はこれくらい普通やったやんか」

「今付き合ってへんやろが…」


ゴシゴシと口を拭く先生…。


泣きそうだよ…。


もうヤダ…。


でも泣いたら、この人に負けちゃう気がするんだもん…。


だからまだ、我慢するんだ。


でも…


もっと聞きたくなかった言葉が飛び交う。








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