*俺様教師×天然生徒*


【大輔side】


目の前で泣き崩れてる絵理に困ってる俺…。


それより雫が心配。


あいつ絶対泣いてる…。


それぐらい俺は最低なことしたから。


凄い力でされたキス。


女に力で負けるって…。


力には割と自信あったんやけど。


落ち着いてきたのか話し出した絵理。


「大輔…変わったわ。」

「…………」

「昔とは違うんやね。あたしの負けやわ。」

「俺には…あいつしかいてへんやって…。」

「あの子…商店街の方走っていったんちゃう?はよおっかけな!!」


そう言ってニコッて笑った絵理に昔を思い出す。


俺が好きやった笑顔。


「ほんま…ごめん…。」

「切なくなるからやめて?」

「じゃあ行くわ!!」

「ほんまに大好きやった!」



ごめん。絵理。


今まで最低なことしてた俺やからこそ


雫にそんな想いさせたない…。


商店街ってゆうてたな…。


ひたすら走って走って。


カフェの中に雫発見…。


男いてるやん。


ってヤキモチ妬いてる場合じゃなくて!


「雫!!」

「先生……」


赤い目からまた溢れる涙…。


申し訳ない気持ちでいっぱいになる…。





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