*俺様教師×天然生徒*
沈黙を破って話したのは先生。
「ま。こっちおいで?」
「あ…はい……。」
先生が近い…。
なにこの距離…。
「あいつのことどう思ってんの?」
「……あいつ…?」
「山本。」
「…私……好きな人いるから…。」
びっくりした顔の先生。
まさか言うとはおもわなかったんでしょ?
みるみる赤くなる先生の顔。
「もぅ…知らん〜…。」
「えっ?!……んっ……」
唇に暖かい感触…。
私…先生とキスしてる…。
「ちょっ…せん…せ……んっ……」
舌が入ってきた…。
「ごめん…も…ちょい…」
頭が真っ白…。
すごいキスされてる…。
頭ではダメだってわかってるのにそれを拒めない自分…。
やっと離してくれた先生。
「………な…なんで…?」
「……今のが…俺の気持ちってゆうたらズルい…?」
「……それって……」
「この前の返事していい?」
優しい表情の先生。
コクんと頷いた。
「……お前はずっと俺の特別な生徒やった。好きやったよ?でもそれは生徒として。」
やっぱりそうなんだ…。
私は生徒だもんね…。
「でも今は違う。どっかの馬鹿からとられへんかビクビクしてるし。」
「え……。」
「俺がお前に対する『好き』とお前が俺に対する『好き』は一緒なんやろな〜…」
「……っく……」
一度流れた涙は止まることはなくて…。
その涙を真っ赤な顔した先生が拭いてくれる。