*俺様教師×天然生徒*



キュンキュンしながら着いたママのお墓。


ママに向かって手を合わせる。


『ママ…。


初めて…私を産んでくれてありがとうって…。


そう思えたよ…?


ママの分も…ちゃんと生きるから。


これからも見守ってて下さい…。


それとね?


報告があるんだ!!


私に…大切な人が出来たの。


ママに男の人を紹介するなんて初めてだね?


私の担任なんだけどね…?


ママなら『禁断!』って言って笑ってくれる?


これから何があるかわからないけど…


私は先生が大好きなの。


先生と離れるつもりはないの。


だから…私と先生を…


見守っててください。』


そう目を閉じて願った。


目を開けると隣で手を合わせてブツブツ言ってる先生。


「先生?」

「ん…?」

「何言ったの?」

「そんなんゆわへんわ!」

「ケチ〜…」

「はいはい。」


こんな冷たい言葉なのに優しい表情の先生。


大好き…。


ふたりでママの大好きだったらしいミルクティーをお供えしてお墓を後にした。




車の中のテレビで野球観戦。


ふたりで別のチームを応援して盛り上がったり…。


そんなことをしてる間にもう家の前…。


「はいついた〜」

「先生…?」

「大輔。」

「ふぇ!?」

「やから〜。先生じゃなくて。ふたりでおるときぐらい大輔て呼んでや。」


恥ずかしそうに照れながら話す先生に私まで恥ずかしくなった。






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