『霊魔伝』其の壱 木の章
小太郎がすかさず言った。
《零次朗、間違いない。あれが封印石だ。》
「先生、あれが封印石です。」
「そうか。真名瀬、あれも貸してくれ。」
「それは無理だよ。鳥居にくっついているんだから。鳥居ごと持って行ければ別だけど。」
「先生、持って行かなくても大丈夫です。ここで封印を解けるみたいです。」
「しかし、危険はないのか。」
「小太郎が言うには、封印を解いてくれるのなら、契約すると言っています。」
「契約? いったい何の話をしているんだ。」
零次朗たちの話が、理解できない真名瀬が尋ねた。
「霊魔については、知っているな。」
「剛ちゃんが研究している自然界のエネルギーのことだろう。」
「そうだ。そのエネルギーに意志があるんだ。人と同じような意志が。そしてその霊魔と話ができるのが零次朗君なのだ。」
「そんなこと信じられるか。幽霊だって信じていないんだぞ。」
「簡単には理解できないだろうが、事実は事実だ。とにかく話を聞け。 この刀にもその霊魔が封印されていて、
解放をすれば零次朗君と契約をするというのだ。」
「契約して何をするんだ。」
「俺が説明します。 霊魔と契約をすると言うことは、霊魔と命の契りを結ぶと言うことです。つまり、俺が死ねば霊魔も消えると言うことです。霊魔は霊魔だけでは存在し続けられません。非常に不安定な存在なのです。ですから、波動の近い人や物に宿ったりします。普通の人はそれに気づきません。しかし俺のように、霊魔を感じることができる場合は、意識的に波動を合わせる事を許可します。それが契約です。ただ、どんな霊魔とでも契約できるわけではありません。
波動が合わなければ駄目なのです。幸いこの刀に宿る霊魔の波動と俺の波動はかなり近いようです。その証拠がこれです。」
霊次朗は布から不動龍王刀を出した。刀身の龍の眼が青白く光っている。それと錆で黒ずんでいた全体が綺麗になって、黒ずみが薄くなってきている。
《零次朗、間違いない。あれが封印石だ。》
「先生、あれが封印石です。」
「そうか。真名瀬、あれも貸してくれ。」
「それは無理だよ。鳥居にくっついているんだから。鳥居ごと持って行ければ別だけど。」
「先生、持って行かなくても大丈夫です。ここで封印を解けるみたいです。」
「しかし、危険はないのか。」
「小太郎が言うには、封印を解いてくれるのなら、契約すると言っています。」
「契約? いったい何の話をしているんだ。」
零次朗たちの話が、理解できない真名瀬が尋ねた。
「霊魔については、知っているな。」
「剛ちゃんが研究している自然界のエネルギーのことだろう。」
「そうだ。そのエネルギーに意志があるんだ。人と同じような意志が。そしてその霊魔と話ができるのが零次朗君なのだ。」
「そんなこと信じられるか。幽霊だって信じていないんだぞ。」
「簡単には理解できないだろうが、事実は事実だ。とにかく話を聞け。 この刀にもその霊魔が封印されていて、
解放をすれば零次朗君と契約をするというのだ。」
「契約して何をするんだ。」
「俺が説明します。 霊魔と契約をすると言うことは、霊魔と命の契りを結ぶと言うことです。つまり、俺が死ねば霊魔も消えると言うことです。霊魔は霊魔だけでは存在し続けられません。非常に不安定な存在なのです。ですから、波動の近い人や物に宿ったりします。普通の人はそれに気づきません。しかし俺のように、霊魔を感じることができる場合は、意識的に波動を合わせる事を許可します。それが契約です。ただ、どんな霊魔とでも契約できるわけではありません。
波動が合わなければ駄目なのです。幸いこの刀に宿る霊魔の波動と俺の波動はかなり近いようです。その証拠がこれです。」
霊次朗は布から不動龍王刀を出した。刀身の龍の眼が青白く光っている。それと錆で黒ずんでいた全体が綺麗になって、黒ずみが薄くなってきている。