『霊魔伝』其の壱 木の章
「彩花か。びっくりしたな。おまえこそ何やっているんだ。」
「私は、このエリ子ちゃんの家で宿題をしていたのよ。」
「エリ子です。彩花のお兄さんですか。初めまして。」
「零次朗です。いつも彩花がお世話になっています。」
「お兄ちゃん、それより具合は良くなったの。あの変なオジサンに何かされたんじゃないの。」
「あの人はそんな人じゃないよ。それより、エリ子ちゃんの家ってこの近くなのかい。」
「はい。そこです。」
エリ子が指を指した先は、零次朗が訪ねた家から二件目の家だった。
「実は用があって、そこの家を訪ねてきたんだけど、誰もいないみたいなんだ。何か知っている事があったら、教えて欲しいんだけど。」
「幽霊屋敷ですか。」
「幽霊屋敷なのかい、あそこは。」
「ええ、もう十年も人が住んでいないはずよ。殺人事件があったとかで。」
「殺人事件だって。詳しく話をしてくれないかな。」
あたりが暗くなってきたので、エリ子の家に行くことにした。エリ子の家は共働きで、両親とも帰りは遅いらしい。零次朗と彩花はエリ子の部屋に通された。エリ子がジュースを運んできてくれた。
「お兄ちゃん。まずここに来た理由を話してよ。」
彩花がジュースを一口飲んだ。
「実は、彩花に頼んだ例の件、変な風に話が展開したんだ。怪談の元になっている田嶋理恵子という人が、俺の担任の先生に関係があるらしい。その先生の住んでいた家がその家なんだ。」
エリ子が田嶋理恵子という名を聞いて、驚きながら小声で言った。。
「あの、その田嶋理恵子という人のお母さん、その家で殺されたんですよ。」
「えっ、それホントなの。」
彩花が間髪入れず叫んだ。
「ええ、田嶋理恵子さんが学校へ行くと言って行方不明になった一週間後に、強盗が入り殺されたんです。その強盗はすぐ捕まったんですけど、それがこの近くに住む大学生だったんです。」
「それは事実なのかい。そうだとすると、悲惨な事件だな。」
「ねぇ、お兄ちゃん。担任の先生とどう関係があるの。」
「田嶋理恵子のお姉さんと友だちだったんだ。不思議な因縁だな。」
「私は、このエリ子ちゃんの家で宿題をしていたのよ。」
「エリ子です。彩花のお兄さんですか。初めまして。」
「零次朗です。いつも彩花がお世話になっています。」
「お兄ちゃん、それより具合は良くなったの。あの変なオジサンに何かされたんじゃないの。」
「あの人はそんな人じゃないよ。それより、エリ子ちゃんの家ってこの近くなのかい。」
「はい。そこです。」
エリ子が指を指した先は、零次朗が訪ねた家から二件目の家だった。
「実は用があって、そこの家を訪ねてきたんだけど、誰もいないみたいなんだ。何か知っている事があったら、教えて欲しいんだけど。」
「幽霊屋敷ですか。」
「幽霊屋敷なのかい、あそこは。」
「ええ、もう十年も人が住んでいないはずよ。殺人事件があったとかで。」
「殺人事件だって。詳しく話をしてくれないかな。」
あたりが暗くなってきたので、エリ子の家に行くことにした。エリ子の家は共働きで、両親とも帰りは遅いらしい。零次朗と彩花はエリ子の部屋に通された。エリ子がジュースを運んできてくれた。
「お兄ちゃん。まずここに来た理由を話してよ。」
彩花がジュースを一口飲んだ。
「実は、彩花に頼んだ例の件、変な風に話が展開したんだ。怪談の元になっている田嶋理恵子という人が、俺の担任の先生に関係があるらしい。その先生の住んでいた家がその家なんだ。」
エリ子が田嶋理恵子という名を聞いて、驚きながら小声で言った。。
「あの、その田嶋理恵子という人のお母さん、その家で殺されたんですよ。」
「えっ、それホントなの。」
彩花が間髪入れず叫んだ。
「ええ、田嶋理恵子さんが学校へ行くと言って行方不明になった一週間後に、強盗が入り殺されたんです。その強盗はすぐ捕まったんですけど、それがこの近くに住む大学生だったんです。」
「それは事実なのかい。そうだとすると、悲惨な事件だな。」
「ねぇ、お兄ちゃん。担任の先生とどう関係があるの。」
「田嶋理恵子のお姉さんと友だちだったんだ。不思議な因縁だな。」