『霊魔伝』其の壱 木の章
「なんか、怖い話ね。エリ子、アンタ大丈夫なの。そんな家の近くに住んでいて。」
「あまりいい気はしないけど、しょうがないでしょ。その事件からずっと空き家のままで、幽霊屋敷と呼ばれているのよ。」
「ありがとう。よくわかったよ。さあ、彩花もう遅いから失礼しよう。エリ子ちゃん、ジュースごちそうさま。」
「え、帰るの彩花。一人にしないでよ。怖くなっちゃった。」
「そうよね。お兄ちゃん、エリ子のお母さんたちが帰ってくるまでいてあげましょうよ。」
「そうだな。エリ子ちゃんがそう言うのなら、しょうがないな。」
「ありがとう、彩花。お兄さん。」
一時間ほどすると、エリ子の母が帰ってきたので、家を出た。例の家の前を通るとき、零次朗は右胸の痣がうずくのを感じた。来たときと同じように、彩花とバスを乗り継いで家に帰った。
家に着くとまだ母香織は帰っていなかった。零次朗は部屋に戻ると、国安に電話を掛けた。しかし、留守番電話になっていた。
「国安先生、零次朗です。今日一日でわかったことがかなりあります。霊魔の居場所らしきところがわかりましたので、今夜行って来ます。」
行き場所の住所を最後に吹き込み、電話を切った。取りあえず出かける準備をしていると、彩花がやってきた。
「お兄ちゃん、お腹空いたでしょ。ご飯作ったからね。私は部屋で食べるから。」
「わかった。ありがとう。」
キッチンにいくと、焼きそばがあった。彩花の得意な料理だ。冷蔵庫の中にある物を適当に入れてしまう。今日の焼きそばは、野菜が多かった。美味しいときもあるが、正直二度と食べたくない時もあった。今日のは、まあ食べられる。そう思いながらも、頭の中を整理した。
『塩原先生の住んでいた家に、田嶋理恵子が住んでいた。
もしかすると、何か因縁があるのかも知れない。』
最初に猫を助けるために蛇を殺してしまい、蛇の怨念を受けることになった塩原先生の一家。その一家を守るために助けられた恩返しで猫が蛇の怨念を防いでいた。
「あまりいい気はしないけど、しょうがないでしょ。その事件からずっと空き家のままで、幽霊屋敷と呼ばれているのよ。」
「ありがとう。よくわかったよ。さあ、彩花もう遅いから失礼しよう。エリ子ちゃん、ジュースごちそうさま。」
「え、帰るの彩花。一人にしないでよ。怖くなっちゃった。」
「そうよね。お兄ちゃん、エリ子のお母さんたちが帰ってくるまでいてあげましょうよ。」
「そうだな。エリ子ちゃんがそう言うのなら、しょうがないな。」
「ありがとう、彩花。お兄さん。」
一時間ほどすると、エリ子の母が帰ってきたので、家を出た。例の家の前を通るとき、零次朗は右胸の痣がうずくのを感じた。来たときと同じように、彩花とバスを乗り継いで家に帰った。
家に着くとまだ母香織は帰っていなかった。零次朗は部屋に戻ると、国安に電話を掛けた。しかし、留守番電話になっていた。
「国安先生、零次朗です。今日一日でわかったことがかなりあります。霊魔の居場所らしきところがわかりましたので、今夜行って来ます。」
行き場所の住所を最後に吹き込み、電話を切った。取りあえず出かける準備をしていると、彩花がやってきた。
「お兄ちゃん、お腹空いたでしょ。ご飯作ったからね。私は部屋で食べるから。」
「わかった。ありがとう。」
キッチンにいくと、焼きそばがあった。彩花の得意な料理だ。冷蔵庫の中にある物を適当に入れてしまう。今日の焼きそばは、野菜が多かった。美味しいときもあるが、正直二度と食べたくない時もあった。今日のは、まあ食べられる。そう思いながらも、頭の中を整理した。
『塩原先生の住んでいた家に、田嶋理恵子が住んでいた。
もしかすると、何か因縁があるのかも知れない。』
最初に猫を助けるために蛇を殺してしまい、蛇の怨念を受けることになった塩原先生の一家。その一家を守るために助けられた恩返しで猫が蛇の怨念を防いでいた。