『霊魔伝』其の壱 木の章
「このままではこの一帯に住む人々に影響が出ることが考えられます。肉体的にも精神的にも。それ程強い地磁気の乱れなのです。」
「国安先生、少し話があります。」
「何ですか。」
「実はこの公園に霊魔が多く集まってきています。俺の目には数百の姿が見えます。大部分は大人しい霊魔たちですが、中には強い邪気を放っている霊魔もいます。」
国安はポケットから例の装置を出し覗いた。
「零次朗君のいうとおりだ。」
「先生それはなんですか。」
関口が不思議そうな顔で聞いた。
「これは特殊な波動を検出して見られるようにする装置です。見てみますか。」
関口はデジタルカメラのような装置を受け取って覗いた。
「なんだ、これは。ウジャウジャうごめいていますよ。得体の知れないのが。」
「霊魔という存在です。」
零次朗が言った。
「れ・い・ま?」
聞き慣れない言葉に関口は聞き返した。
「霊魔といって、特殊なエネルギー体です。それぞれが一定のエネルギーを持ち、意志さえある。幽霊でもないし、非科学的な存在でもない。今はまだ解明できませんが、ここにいる零次朗君は彼らと接することができるのです。」
半信半疑の関口は戸惑っているようだった。
「関口さん、理屈ではないんです。俺には現実として見えています。しかも触れることもできるし、話もできます。」
「そうですか、わかりました。とにかく測定を始めます。地磁気の変動の大きさと指向性をまずは調べます。それからその原因を推定します。」
「そうですか。零次朗君、君は君なりに調べてください。」
「わかりました。」
零次朗は公園内を見渡し、ある場所を選んだ。そこはこの公園内で一番大きな木のあるところだった。その根元に座り印を結んだ。
『以我行神力、神道加持力、神変神通力、普供養而住。』
(イガギョウジンリキ・シントウカジリキ・ジンペンジンヅウリキ・フクヨウジジュウ)
「国安先生、少し話があります。」
「何ですか。」
「実はこの公園に霊魔が多く集まってきています。俺の目には数百の姿が見えます。大部分は大人しい霊魔たちですが、中には強い邪気を放っている霊魔もいます。」
国安はポケットから例の装置を出し覗いた。
「零次朗君のいうとおりだ。」
「先生それはなんですか。」
関口が不思議そうな顔で聞いた。
「これは特殊な波動を検出して見られるようにする装置です。見てみますか。」
関口はデジタルカメラのような装置を受け取って覗いた。
「なんだ、これは。ウジャウジャうごめいていますよ。得体の知れないのが。」
「霊魔という存在です。」
零次朗が言った。
「れ・い・ま?」
聞き慣れない言葉に関口は聞き返した。
「霊魔といって、特殊なエネルギー体です。それぞれが一定のエネルギーを持ち、意志さえある。幽霊でもないし、非科学的な存在でもない。今はまだ解明できませんが、ここにいる零次朗君は彼らと接することができるのです。」
半信半疑の関口は戸惑っているようだった。
「関口さん、理屈ではないんです。俺には現実として見えています。しかも触れることもできるし、話もできます。」
「そうですか、わかりました。とにかく測定を始めます。地磁気の変動の大きさと指向性をまずは調べます。それからその原因を推定します。」
「そうですか。零次朗君、君は君なりに調べてください。」
「わかりました。」
零次朗は公園内を見渡し、ある場所を選んだ。そこはこの公園内で一番大きな木のあるところだった。その根元に座り印を結んだ。
『以我行神力、神道加持力、神変神通力、普供養而住。』
(イガギョウジンリキ・シントウカジリキ・ジンペンジンヅウリキ・フクヨウジジュウ)