永遠の約束-聖母の涙-
「深青さん。
姉の言葉は、言葉半分にお聞き入れになったほうがいいですわよ。
姉は人をからかうのが大好きですから」
「え? え…?」
それって、つまり―――…
「そうですよ。
深青さんはからかわれただけです。
私は姉からの小言を聞いたことなど一度だってありませんから。
第一、今日ここに来たのだって、姉に強引に呼び出されたからなんですよ。
姉は私に授業をサボらせることなんて、悪いことだとも思ってないんですから」
「え、え~~~!!?」
からかわれたって、私、からかわれてたの!?
見るからに優しそうな印象を持ち、綺麗な友恵からはお茶目な一面は想像もできなかった。
それに加えて、真面目な真理亜の姉ということからしても、そんなことは微塵も思わなかった。
それに、真理亜に授業をサボらせるなんて―――。
まさかとは思うけど、サボらせてまで呼び出した理由って、些細なこととかじゃないでしょうね?
私はてっきり、サボらせてまで呼び出すぐらいだから重要な話なのだと思ったのだけど―――…