KISS AND SAY GOOD-BYE
それから3日後、ひまわりテレビから朗報が!
『池内主任と桧山君、ちょっと!』
「何でしょうか、安川係長!?」
『先程、玄田課長から連絡入ったんだけど、ひまわりテレビへの持ち込み企画、どうやら制作部長からGOサインが出たそうだ!』
「本当ですか!?」
『あぁ、間違いない。
ひまわりテレビの制作室から直接社長に連絡してきたそうだ。
さっき玄田課長から知らせが入ったんだ。』
「良かったぁ~。
それで係長、いつからなんですか!?」
『詳しい話はこれからだ。
兎に角、社長室に呼ばれている。
課長はもう社長室に行っているから、我々も急ごう。
桧山君と池内主任を連れて来てくれとの事なんで。』
「分かりました。」
『池内主任、今回は桧山君の企画だけど、キッチリ指導しながらフォローしてくれるね!?』
『はい、任せてください。
久しぶりに現場だから、頑張ってタレントマネージャー業を指導しながら遂行していきます。』
池内主任は入社5年目で主任になり、今年で6年目の28才である。
勘の良い皆さんは、もうお気付きだと思いますが、ひまわりテレビ制作2課の池内ディレクターの甥っ子なのだ。
池内ディレクターの実兄の息子で、ひまわりテレビの方から俺と一緒に池内主任も指名が入ったそうだ。
社長室に入ると、いつも以上ににこやかな高山社長が、玄田課長と談笑していた。
『頑張ったな桧山君!
おめでとう。
初企画で即採用とは、なかなか遣るなぁ!
安西プロデューサーが、感心していたぞ!』
「有り難うございます。」
『早速だが、収録は来週の土曜日から始まるそうだから、二人はその前に安西プロデューサーの都合を聴いて、ひまわりテレビに挨拶に行っときなさい。
その時に、詳しい打ち合わせも有るから。』
「はい、分かりました。」
『池内主任は、叔父さんが居るから何かと安心だろう。』
『はい、心強いです。』
『その分、余裕が出来るだろうから、ミッチリ桧山君にタレントマネージャーとして仕込んでくれよ!』
『畏まりました。
ガンガン仕込んでいきます。』
「お手柔らかにお願いしますね池内主任。」
『私にまっかせっなさ~い!』
「その笑顔、恐すぎるんですけど…。」
『安川係長は、二人のフォローは勿論だが、河野次長と話し合って、女子留学生の方も気に留めといてくれよ!』
『はい、社長!』
『桧山君は、ひまわりテレビではAPの仕事も遣らなくちゃいけないけど、タレントマネージャーとしての職務をキチンとこなすように!』
「はい、畏まりました。」
『以上!
それじゃあ、各自宜しく!
玄田課長は、この後もちょっとここに残ってくれ。
外タレの打ち合わせが、残っているから。』
と言うことで、社長室を後にした俺は、不安と期待で少し胸がドキドキしていた。