空と海が交わるとき
佐々木の足が止まった。
俺も歩くのを止めた時には、佐々木と少し距離が出来ていた。
「…知ってるよ?湊が私と居る時も、莉子の事考えてるって…。」
「佐々木…。」
佐々木は俯いていて表情は分からない
けど、声は掠れていた。
「でも、湊の彼女は私だよ?なのに…何で莉子の事ばっか考えるの?」
佐々木の体が震える。
「莉子なんて関係ないじゃない!何で…何で私を見てくれないの?」
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