空と海が交わるとき


鳴り響いた着信音



胸騒ぎの中、俺は携帯を開いた。



『湊君!?』



耳に届いたこの声は




クラスメイト、佐々木のん





『さっき、司君が誰かに刺されて総合病院にーー』





何も言わないまま




俺は途中で電話を切った。




嘘だと




悪い夢なんだと思い込んでいた事が





今、現実だと宣告された





「…司!」




ふらつく体を無視して




俺は家を飛び出した。





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