君の笑顔をもう一度


 「ごめんね桐島さん可愛い人が好きなん
  だよね。着せ替えするのが楽しいらし
  くて」

 変わった趣味・・・・。

 それに私のどこに可愛い要素が??

 「それにしても亜理紗がこんなデカイお
  家に住んでたなんて」

 私は亜理紗の案内で亜理紗の部屋まで連
 れて来て貰った。

 お嬢様・・・。

 「え?未琴ちゃんのお家もすごくでかい
  んでしょ?」

 ・・・・亜理紗はまだうちに来たことが
 ないからもしかして櫂が言ったのかな?


 でもうちがでかいのは神社だからね?

 「それより亜理紗!!」

 改まって正座をする。

 「は、はい!!」
 
 亜理紗も私につられて正座をする。

 「引っ越すって本当!?」

 亜理紗に問い詰める。

 亜理紗は悲しい顔をして俯いた。

 「あ、ごめん」

 「ううん、いいのお父さんがね引っ越す
  なら皆の方がいいって」

 ぽろぽろと亜理紗の目から涙が溢れる。

 「亜理紗・・・」

 本当はここに残りたいんだよね。

 でも家族とも離れるのは嫌だしね・・・。

 「ねぇ、亜理紗?これってもう決まった
  事なの?」

 「うん・・・」

 決まった事・・・・・

 「亜理紗、こうなったら櫂に言おう」

 私の言葉に反応して亜理紗が顔を上げる。

 「でも・・・」

 言葉を詰まらせる。

 「だって決まった事は変えられないじゃ
  ない?だったら残された時間を櫂と一
  緒に過ごせばいいじゃない」


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