君の笑顔をもう一度

 
 泣いてるのバレバレだっつーの。

 目が赤く腫れてる。

 「あの・・・・その・・・・目にゴミが」

 一生懸命理由を考えてる。

 「飲み物は?」

 少しいじわるな事を言ってみる。

 「や・・・あの・・・・」
 
 
 プッ


 「なっ・・・笑った!!ヒドイ!!」

 からかいがいがあるやつ。

 「本当に飽きないな?」

 ククッ

 「も~笑わないでよ!!」

 「で?何で泣いてた」

 
 ギクッ

 肩をあげる。

 「泣いてなんか・・・・ない」


 馬鹿だな。

 お前が櫂を好きな事くらい見てれば分かる。

 「分かった、もう言わなくていい」

 ギュッ

 姫野を肩に抱き寄せた。

 「隼人君?」

 「泣くなら肩貸してやる」

 そう言うと堪えてたものが一気に溢れたの
 か声を殺して泣いた。

 櫂があいつと付き合ったのも姫野が取り持
 ったって聞いたし。

 いつもこうやって人のために我慢してるの
 か?

 
 お前は、そうゆう奴だ。

 人のために泣いて人のために体を張って
 守ろうとする。

 お人好しだ。

 
 

 本当に“昔”から変わんないな。



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