君の笑顔をもう一度


 「雅様・・・・お会いしたかったぁ」

 泣きながら俺の顔を見上げる。

 雅様?

 誰だよそれ。

 それに、なんか姫野の雰囲気が違くない
 か?

 「雅様そのお顔を良くお見せくださいまし」

 そう言って俺の顎に触れた。

 「え・・・・おい!!」

 だんだんと近づいてくる姫野の顔。
 
 

 「どうか懐かしい日々の熱い口付けを私に」
 

 優しい微笑を浮かべ俺に合わせようと背伸
 びをした。


 「きゃ~隼人君!」

 「嫌ぁ~!!」

 「姫野さん!?」

 「駄目だ~」

 「「「やめろ~」」」
 
 


 ガシッ

 「あっ・・・雅様?」


 その腕を取り俺は姫野を引っ張ってその
 場を離れた。



 
 人気のない旧校舎の裏庭。

 「雅様どうなされたのです?」

 首をかしげ俺の制服の袖をつかんだ。

 ッ\\\\\\\

やばいだろその顔。

 やっぱりこいつ姫野じゃあないな。

 アイツは人にこんなことしねぇしな。

 「なぁ・・・お前誰だ?」

 俺がそう言うと不思議そうな顔をした。

 「何を言っているのです?“未汐”で
  すよ」
 
 
 




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