君の笑顔をもう一度


 私の言いたい事が分かったかのように
 続けた。

 「お前の友達に聞いたんだ、最近様子
  がおかしいって」

 友達って亜理紗の事?

 何で気づいて・・・・。

 
 「詳しいことは後で話す。それより、
  ごめん!!俺のせいで」

 隼人君が頭を下げた。

 「な、何言ってるの!!隼人君のせい
  なんかじゃないよ」

 思いっきり手を振って否定する。

 だってあの事はあの先輩達が勝手に言
 ってたことだし隼人君は関係ないのに。

 「俺が守ってやる」

 え・・・・?

 小さく呟いた。

 「守るって?」

 「お前をいじめてた奴らから」

 どうしたの??

 急に


 「お前は辛かっただろ?だから後は俺
  に任せろ。お前をいじめてた奴らを
  ぶっ潰す」

 握っていた拳を手のひらに打ちつけた。

 


 涙が出てきた。

 「あ、あれ?」
 
 どうしたんだろう。

 目を擦る。

 隼人君が首をかしげた。

 「安心したのかな?そう言ってもらえて」

 小さく笑う。

 拭いても拭いても流れる涙。

 私の頬に隼人君の手が触れた。

 優しく涙を拭う。

 「一人で抱え込もうとするな、俺が
  いる」

 そう言ってギュッと強く抱きしめてく
 れた。

 
 「・・・・うん。ありがとう」


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