君の笑顔をもう一度


 「ねぇ聞いた?」

 「うん、聞いた聞いた。例の初恋の人」

 「うん、それがめっちゃくちゃ可愛いん
  だって」

 「モデルみたいって聞いたよ!!」

 噂と言うのは怖い。

 ついさっきの事なのにあっという間に皆
 に知れ渡ってる。


 「未琴ちゃんはその人見たんでしょ?」

 亜理紗が尋ねてきた。

 「う、うん。すごい綺麗だったよ」

 後片付けをしながら答えた。

 本当の事・・・・。

 すごい綺麗で思わず見とれてしまった。

 隼人君は毎日あの人と一緒なんだよね。

 なんか複雑。

 「あっそろそろだよ!!」

 クラスの女子がざわつき始めた。

 そして一気に居なくなる。

 「何か始まるの?」
 
 そんな大勢の人が行くようなイベントあ
 ったっけ?

 「一組の劇だよ」
 
 「ふ~ん劇・・・」

 時雨君大丈夫だったかな?

 衣装着るの嫌がってたもんね。


 ――ガタッ

 突然後ろから物音がした。

 それも人が倒れるような。
 
 「・・・未琴」

 え?

 「し、時雨君!?」

 どうしてここに居るの?

 そこには女装した時雨君が倒れてた。

 「どうしたの!?」

 顔が赤い・・・・。

 もしかして、

 「時雨君体だるくない?」

 時雨君のおでこを触った。

 熱い・・・熱がある。

 「取り合えず保健室行こう」

 亜理紗に協力してもらい時雨君を支えた。
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