君の笑顔をもう一度
「悪ぃな・・・」
冷えピタを貼った。
「気にしないで」
保健室にちょうど先生が居なくてどうす
ればいいのか悩んだんだけど取り合えず
熱を下げなきゃ。
「そうだ・・・時雨君シンデレラ役だっ
たよね」
熱で苦しいみたいで息をハァハァさせてる。
これじゃあ劇なんて無理。
取り合えず隼人くんに連絡しよう。
短い文だけどメールを送った。
隼人君気づいてくれるかな?
それから5分がたった。
「時雨!?」
勢いよくドアを開けてきたのは隼人君。
良かった気づいてくれて。
「姫野、ありがとな。俺気づいてあげ
られなかったから」
悲しそうな顔をする。
「・・・・っ・・劇は?」
時雨君が無理に体を起こした。
「駄目よそんな体で、今は寝てて」
時雨君をベットに押し返す。
「・・・せっかく皆頑張ってくれたのに」
クソッと壁をはたいた。
あたしと隼人君は何も声を掛けてあげ
られない。
せっかく練習だってしたのに・・・。
「だったらあたしが変わりに出てあげる」
保健室の入り口から声がした。
「伊夜」
隼人君がその子に気づいた。
「・・・でも他校生は」
その言葉に返すようにあたしは続けた。
「大丈夫です。あたし今日からこの高校に
転入してきたので」