君の笑顔をもう一度
転入!?
この子が?
「確かに伊夜は芸能科に通ってたな」
隼人君が何かを思い出したように言った
芸能科?
それってアイドルとかが行くやつだよね。
うちの高校の近くに芸能科がある高校が
あったんだけどそこかな?
「あたし女優志望なので」
時雨君の傍にあった椅子に座ってそう言
う彼女。
「それじゃあ・・・お願い・・・出来る
か?」
苦しそうな顔をして時雨君が言う。
「もちろんです」
ニッコリと微笑んだ。
「んじゃ決まりだな。もうすぐ始まるか
ら行くな。後はよろしく・・・姫野」
すまなそうな顔をしてあたしに頭を下げた。
「いいよ、あたし実はこういうの得意なん
だよね」
腕をパンッと叩いて笑って見せた。
「暇があったら見に来てください」
そう言って出て行った。
二人が出て行くと時雨君が口を開いた。
「悪いな、せっかくの文化祭俺の看病な
んかさせちまって」
――ピシッ
おでこを軽く叩いた。
「そんな事言わないでよ!!これはこれで
いいじゃない。違う思い出が出来たわ」
最初は怒った口調で言ったけど最後はフン
ッと鼻で笑った。
「ププッ・・・・ありがとな」
アーッ!!
始めのププッて何よ!!
「俺、楽になったから劇見て来いよ」
「え?・・・行っていいの?」
「ああ・・・」