君の笑顔をもう一度
静かな曲想が流れる。
左手に扇を持つ
足はゆっくりと滑らすように前に出す
左手を前に伸ばし、扇をバッと開く
扇を顔の前に持ってき方目を隠すように
右手は腰の横に組む
ああ、楽しい
こんなに気持ちよく踊れることが出来るなんて
左の手首を回し掬うようにする
扇を自分の顔に持ってき
クルリと後ろを向き元に戻っていく
「お疲れ未琴」
戻るとすぐ目の前に櫂がいた。
「あれ?亜理紗ちゃんのとこに行ったんじゃ
なかったの?」
あんなに走っていったのに・・・・。
「ん?違げーよ。これ買いに行ってただけだ」
そう言って紙袋を出した。
「これ・・・・・」