ゆびきり
中野くんは
藍ちゃんをみて
少し恥ずかしそうにした


「たっちゃん。早く立って」

藍ちゃんに助けられながら立ち上がった


「とにかく~たっちゃんと藍は付き合ってるから」

藍ちゃんは中野くんをみて言った


「たっくんの方はまだそう言う自覚ないんちゃうか?」

中野くんは僕を見た


ちょっとクラス内を見渡すと、クラス中が僕たちをみていた。


「藍ちゃんのこと大好きだし…付き合ってる…」
俺は藍ちゃんを見て確かめるように言った


「ほんなら何でさっきそう答えんかってん!」

う…イタイとこついてくるな。


「確かに付き合うとかよくわからないけど」

「え!たっちゃん何言ってるの?」

藍ちゃんが横で焦る


「だって、付き合ってくださいって言ったことないから…」


「そんなのどうでもいいじゃない!もぅ…じゃあ言って!今すぐ!!」

え!
藍ちゃん何言ってるんだ!

かなり動揺して窓の外を気持ちよく飛んでる鳥をみたりしてしまう


「ちょっと藍ちゃん!それは強引でしょ?」


クラスにざわめきがおこった。



そりゃそうだ

乱入してきたのはあのマリちゃんだった


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