ゆびきり
「何よ。マリちゃんは関係ないでしょ?」

「あるわよ!マリもたっちゃんが好きなんだから」

マリちゃんは大きな声で叫んだ



神様…

僕…話についていけません。




「そんなんアリかい!じゃあ、おれかて藍ちゃんが好きや!」


中野は藍ちゃんの肩を掴んだ


「え!だって藍あなたのこと知らないし」


藍ちゃんが僕を見た

その視線で我にかえった
とっさに目に入った
藍ちゃんに触れる中野がムカついた

藍ちゃんの腕を掴むと
グイッと引っ張った


「たっちゃん?」


驚く中野くんとマリちゃんが目に入った


「その気持ちが本気ならこんなみんながみてるとこで言うな!」


僕は叫んだ。



藍ちゃんは驚いて何も言わなかった


僕は藍ちゃんの手をもって教室を出た



視界の端でマリちゃんが泣いてるのが見えた



でも
どうでもよかった。




僕は進んだ



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